恋する天然兎
「わうっ!」
耳を塞ぎたくなるような、大声で叫んだ。
「で、誰なの!?」
早く教えな……と、言わんばかりに焦っている若葉ちゃん。
「えー、恥ずかしい……。」
私が照れていると、
「早く言え。」
……こわっ。
若葉ちゃんがあまりに怖いので
私は、耳元でこそっと言った。
「…澤田風真君(さわだふうま)。」
そう言うと、
「はぁーーーーーっ!?」
またまた叫ぶ若葉ちゃん。
声大きいよー。
私も、周りの皆も苦笑い。
「若葉ちゃーん。」