恋する天然兎




「何?」



「声大きいよー。」



えへへと笑いながら言うと、




「……あんた、本当に天然兎ね。」



ため息をつきながら、呆れたような目で見る若葉ちゃん。



……天然兎とは、



私、三好由莉(みよしゆり)の第2ニックネームという奴。



……何が天然で何が兎なのかは知らないが、


とりあえず、何かあった時はこう呼ばれている。




そして、呑気にイチゴオレを飲んでいると、




「由莉!呑気にイチゴオレなんか飲んでる場合じゃないわよ!

ふーまは学園の人気者なんだからアピールしに行きなさい!」



と、何故か怒られ、イチゴオレを没収されてしまった。




「あっ、イチゴオレ!」



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