♂見習いサンタ♀
♂第2章♀

病院の場所






―――――――人間界


きらびやかな人間界では気温は低いものの、雪は降っていない


行き交う人間の多さに俺は心底びっくりした


『かなりの人間だな……』


アキラが鬱陶しそうに呟く


アキラは人込みがどうも苦手らしい


行列とかにもあまり並ばないし、賑わう所なんて行かない


『確かに多いですね………燃やしますか?』


『何でも燃やそうとするなよ!!!!』


俺はキララの方を向いて即座に止めた


こいつの発言は毒どころか殺意を感じる


これから先が心配だ……


深いため息が俺の口から漏れた


『これから何をしますかね?』


キララの言葉に俺はキョロキョロと辺りを見回す


指令を果たすには…まず、刹那とかいう女の元に行かなくてはならない


病院に入院してる事は分かってるが……どこの病院か分からないし……


黒いファイルに書かれていた様な気がするがジジィの元に置いてきてしまった


俺……馬鹿だ


大切なデータを置いてくるって、どんだけの馬鹿だよ


俺はまた出そうになるため息を飲み込んだ


人捜しも指令の内……ってか?








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