♂見習いサンタ♀

木の下で



『あー…空は晴れてるくせに心は晴れないなぁ』


俺はキララから「中に入るな」と言われたから、入口のベンチに座り込んでいた


仲間外れにされた感覚だ


キララの意地悪!!!鬼!!!毒舌!!!


心で虚しく叫んでみるが恐ろしくなって途中で止めた


あいつなら俺の心の声を聞ける人並み外れた力があってもおかしくはない


本当にあいつと出会ってから意地悪ばっかりされてるな……


なのに……


『何で好き…かなぁ?』


1人呟いて後悔した


もっと虚しくなるだけだ


キララは俺なんか眼中に無い


むしろキララにとって俺の存在価値はミジンコ並……


あ、いや……アメーバか?


それともミドリムシ……?


ん?いや……どうでもいいか……


とりあえず…アウト・オブ・眼中だろう


じゃなければこんな意地悪するはずがない


深いため息が出そうだ










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