リフレイン〜2nd Season〜
「………………」
緒方さんは腕を組み、考え込んだ。
「……分かった」
えっ!?
あたしと健太は同時に顔を上げた。
「負けたよ、お前達の熱意には。仕方がない、竜崎総理も心配するだろうし、なんとかして外出させようか」
緒方さんはニコッと微笑んだ。
「ありがとうございますっ!!やったね!健太!」
「おうっ!やったな!!」
あたし達はピョンピョンと飛び跳ねた。
「まぁ、SP何人体制になるか分からないけどな(笑)」
緒方さんはクスクス笑いながら書類に目を向けた。
あたしはちょっと聞きたいことを思い出した。
「緒方さん、あの〜」
「ん?どうした?二宮」
緒方さんは書類から目を離すと、あたしを見た。
「こないだ、戸田潤がここに来たじゃないですか?」
「あぁ、戸田くんだろ?来たな。」
「あの…どういった用事で?」
緒方さんは不思議そうな表情であたしを見る。