曇りのち晴れ♪

それから学校でも、
放課後も、あたしは彩香と毎日一緒にすごした。



そして今、彩香の相談にのっていた。



「あやね、前から好きな人いるんだ!」




いわゆる恋バナ。



「いいなぁ彩香は。好きな人がいて〜。
あたし好きな人すらできないよ。」




あたしもキュンキュンしてみたいさ!!

ドキッとかしてみたいさ!!!!


あたしにはまだまだ先な話だった。



「エヘヘ。隣のクラスの新城流希君なんだけどね。
すごーく優しいしかっこいいんだぁ。」




新城流希かぁ。



ただでさえ、クラス全員の名前すら覚えていないあたし。

そんな名前を聞いてもあたしが知るはずなかった。



とにかくでも彩香には頑張ってほしい。




「彩香ならいけるよ!おとしちゃえって〜!」




「ありがとうまゆ!!よーし!あや頑張る!応援頼みます!」




そんな彩香にあたしは、
当たり前!とガッツポーズをした。




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