金龍~星たちの絆~
葵「みんな、巻き込んでごめん。本当にごめん。」

今までも会場のどよめきが、一斉にやんだ。


葵「みんなは、たくさん傷つくと思う。」


葵「でも、俺…いいや私は、



  命がけでも、お前らを守る!」

みんな、乱鬼から目が離せない。


葵「そのために、私の正体を知ってもらいたい。…私は…」


葵はフードをとる。



葵「私は神谷葵。銀龍総長、神谷隼人、副総長、神谷悠人、蒼龍総長、神谷時雨の妹。すなわち女。」


葵の姿。
金髪の長い髪。
これはカツラ。以前の葵の姿だ。


みんなは息をのんで葵を見つめる。


綺麗すぎるのだ。


綺麗に流れる金の髪。


男のときの「神谷葵」とはまた違う。


決意と覚悟を改めて確かめた目。表情。


この瞬間、みんなが恋に落ちた。
恋愛とも、仲間意識ともいえる恋。


でも、はっきり言えるのは、


葵を全力で守ろう


それだけは一致してみんなで思えただろう。



金龍「当たり前です葵さん!」

金龍「そうですよ!今までのように、しっかり守ります!任せてください」


天龍「俺ら、さっきまで天龍とか金龍とか、結構気にしてた。でも、違うんだな!」

天龍「ああ、俺、蓮さんたち以外に、葵さんを守ってみたい。」



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