鬼の名の下
全員が光り輝いて見えた。


明さえも・・。



同属であるはずなのに、何かが全く彼女とは違う気がした。


真っ黒に荒みきった僕が見てはいけないような気がした・・。



「答えろ。お前は誰だ?」


『・・』


土方の声には決してこたえない。



「さっさと答えてくださいよぉ・・」


沖田の声が遠く聞こえた。

すべての音が遠く聞こえた。


「チッ・・わかった。」


多分土方が舌打ちをしたんだと思う・・。

なんて、ボンヤリ考えていたのが・・・。


「お前の望みを一つ叶えてやる」


その一言で、たった一言で、全ての音がクリアになり、現実に引き戻された気がした。




< 79 / 163 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop