ダイヤモンド
でも、彼はすぐにベッドには来ずに、テレビの前のソファーに座ってテレビを見始める。
それが気にくわない私。
「チアキ…。」
少しトゲのある声で呼ぶ。
「……何?なんか飲みたいなら、頼むけど?」
その言葉に更に私は機嫌を悪くする。
「じゃあ、お言葉に甘えて、ウィスキーでも頼んでもらおーかしら!!」
プイッとそっぽを向くと、やっと彼は私の機嫌をとりはじめる。
「……トモミ?どーした?ウィスキーなんて、飲めないだろ?」
「いーの!!早く頼んで。」
「ダーメ。酔い潰れたトモミは抱きたくない。」
彼の声が甘く、潤ってくる…
「ウィスキーくらいで潰れない。早く……」
つられて、私の声も甘くなっていく…