ダイヤモンド


ベッドから起き上がろうとすると、何か重いものがのしかかって起き上がれない。



目をあけて横を見ると、あまりにも綺麗な寝顔をした彼が眠っていた。



近すぎる距離に小さな悲鳴が漏れる。





彼の頬を撫でて、そのまま唇に指で触れた。




車の中でのことはあまり覚えてない…




彼の言葉も曖昧にしか頭に残っていない…







昨日が最後。



ううん。


まだ彼は目の前にいるから……






今日が最後……か。








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