ダイヤモンド
「うわ~、人がいっぱい…」
水族館に着いたはいいものの、人だらけ。
入場券を買う列に並ぶ人の数は尋常じゃない。
ただでさえ新しくできたばっかだから、仕方ないか…
「日曜なんだし、こんなもんだろ。」
彼はあっけらかんとして言う。
“オレ水族館とか久しぶり。”なんて楽しそうに笑うから、こっちまで笑顔になる。
―――――――……
どうにか、入場券を買うことができてやっと中に入れた。
「…美沙。」
名前を呼ばれて差し出された手。
「……でも」
彼には私じゃなくて他の女の人がいるんじゃ…
「……どした?行くぞ。」
私が差し出す前に繋がれた右手。
右手が熱い……