最初最後彼氏!
「んじゃ、行こうぜ!」

と言って、教室を出ていく修斗。

慌てて後を着いていく。


着いたところは学校の中庭だった。

「修斗?なんで中庭?ってか、話ってなに?」

修斗は中庭のベンチに腰を下ろしてうつむいている。

あたしは隣のベンチに座る。

「修斗ー。なんかしゃべってよー。」

なんだろう?さっきから、うつむいたまま。

「奈美さぁ、雄と付き合ってんじゃん?」

「うん。」

「何ヶ月くらいたつの?」

何ヶ月だっけ?

多分・・・、1ヶ月くらい?

「1ヶ月くらいかな?それがどうしたの?」

「1ヶ月か・・・。」

そう話した瞬間。

修斗が、ニヤッと笑うのが見えた気がした。

「俺さ・・・、奈美のこと、好きになっちゃったんだよな♪」

へぇ。修斗ってあたしのこと好きになっちゃったんだ!

・・・って、えぇぇぇぇ!!??

しゅ、修斗が、あたっ、あたしを好き!?

「へっ!?なんでいきなり!?」

「いきなりじゃないよ。一目惚れでさ、教室入ったときにいいなって思ったんだ・・・。」

一目惚れって本当にあるんだ・・・。

「俺、本気だから。雄から奈美を奪ってやるよ。」

と言って、またニヤッっと笑った。

「さて。そろそろ教室戻るか。」

ゆっくり立ち上がった修斗だけど、あたしはいきなりのことで頭がついていかず、体が動かなかった。

すると、修斗があたしの前で立ち止まった。

「奈美は絶対、俺と付き合うことになるよ。」

いつもと雰囲気が違う・・・。

ちょっと寒気がする・・・。

って・・・、あれ?顔が近づいてきてる・・・、っ!?

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