最初最後彼氏!
気が付けば、あたしと修斗の顔の距離がなくなっていた。

・・・あたし、修斗にキスされてる・・・?!

どんっ!!

思いっきり修斗を突き飛ばしてしまった。

「いって・・・。」

地面に尻餅をついてる修斗。

今のうちに逃げないと・・・!

急いで教室まで走る。

はぁはぁ・・・。

あんな修斗、見たことない。

いつも笑顔であたしと雄と修斗で仲良くしてたのに・・・。

なんで・・・?


教室に着くともう、何人かきていて、その中に美奈もいた。

「あ!おはよ♪奈美!」

「み、美奈ぁ!!!」

美奈に飛びつく。

「奈美!?どしたの!?」

「うっ、うっ、うぅぅ・・・!」

「と、とりあえず話聞くから!はじっこの空き教室行こ?」

黙って頷く。

廊下を歩いてるとき、前方から修斗が歩いてきた。

「あれぇ?奈美どした?」

顔を覗き込んでくる。

理由、知ってるくせに・・・。

「ゴメン。今、忙しいから。」

すかさず美奈が助け船を出してくれる。

「そっか。んじゃな!」

と言ってなにもなかったように歩いていく修斗。

なんなの・・・?

変だよ・・・。修斗・・・。

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