―earthquake― 被災地から伝えたいこと



ご飯を食べ終えたあたしは暇になったので、探検がてら外に出てみた。



外に出ると、辺りは漆黒の闇・・・



普段は明るい商店街――


今はひとすじの光さえも見つからない。


無くてはならない信号機でさえも今はその役目を果たしていなかった。





はじめて見た――・・・・・・




こんな真っ暗な町―


暗すぎて前が見えない。



でも・・・星がすごく綺麗だった。




普段は気が付かなかった電気の大切さと星の美しさ・・・


電気がないと困ることがたくさんある。



例えば、テレビも見られないし、ケータイの充電だって出来ない、オーブンや電子レンジだって使えない。もちろん、電気もつかない。



でも、停電しなきゃ気付かなかったことだってあった。


『あたしたちは電気に頼りすぎている』ってこと。



想像したことのなかった電気なしの生活・・・



すごく大変だ――



自分たちがどれだけ電気に頼っていたか・・・



あたしは地震を通してはじめて知った。






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