Je t'aime
グイッ―


逃げようとしたあたしの腕を



いとも簡単につかまれた



「ボクは生徒会長


キミがこの学校に入学した以上


キミはボクの手のひらの上だよ…」


気味の悪い声でささやき


あたしの腕を放した


「ッ…」


走り出して逃げるあたし。


まさか、覗いたコトがバレてるなんて―


悲しくて、涙がこぼれてくる
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