神の使者
達也が歩き出そうとした時、突然声をかけられた。
「お前が行くのはそっちじゃない」
振り返ると、全身を黒で固めた優男風の長身の男が立っていた。
病院には不釣り合いな格好をした男は、間違いなく達也を見つめている。
「お前…俺が見えるのか?」
「当たり前だ。俺はお前に会いに来たんだからな」
「霊媒師か何か?俺をあの世に連れてってくれるの?」
だったら早く除霊してほしい。早くこの世から消し去ってくれ。
だが男は訳の分からない事を言った。
「俺は零。神の使者だ」
「神の使者?」
達也が首を傾げると、零は病院だというのにタバコを吸いだした。でもナースも誰も注意しない。それどころか誰も見ようとしない。もしかしてこいつも俺と同じ?
「お前が行くのはそっちじゃない」
振り返ると、全身を黒で固めた優男風の長身の男が立っていた。
病院には不釣り合いな格好をした男は、間違いなく達也を見つめている。
「お前…俺が見えるのか?」
「当たり前だ。俺はお前に会いに来たんだからな」
「霊媒師か何か?俺をあの世に連れてってくれるの?」
だったら早く除霊してほしい。早くこの世から消し去ってくれ。
だが男は訳の分からない事を言った。
「俺は零。神の使者だ」
「神の使者?」
達也が首を傾げると、零は病院だというのにタバコを吸いだした。でもナースも誰も注意しない。それどころか誰も見ようとしない。もしかしてこいつも俺と同じ?