神の使者
祐介は突然現れた死神に驚いていたけど、隣の部屋で今だ暴力を受けている母親を見るといきなりそっちに駆け出した。
「ママ!」
「行くな!祐介!」
駆け出した祐介の背中を見て死神が笑う。
そして鎌を持っていない空いた手で新たな黒い羽を出す。
「止めろ!」
達也は止めようとするが、両手で剣の柄を持っていたので止める事が出来ない。両手で握っていないと力で負けてしまうのだ。
それが分かっているのか、死神は一度ニヤリと達也に笑いかけ羽を祐介に向かって投げた。
「祐介!逃げろ!」
必死に声を上げるが、羽は祐介の背中に刺さってしまった。
祐介は「あ…」とだけ小さく声を上げ倒れてしまった。
「祐介!?どけよ!この野郎!」
羽が刺さるとどうなるか分からないが、早く何とかしないと。
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