らっく!!~番外編~
ケーキも食べ終わり、コーヒーのおかわりも3杯を越えたころにお母様がふと呟いた
『昔話はこれくらいにしておこうかしら。お迎えもきたみたいだし』
お迎え…?
目をパチクリさせると、お母様は微笑んで私の後ろを指差した
『やっと…見つ…けた…っ!!』
「愁っ!!」
店の入り口には壁に手をついて息を整える愁の姿があった
『予想より早かったわね~』
『あんたが行きそうなところを片っ端から探したからな!!』
愁は店の真ん中に座っていた私達の所へ足を進めた
そして私の腕を掴んで立ち上がらせる
『美弦は返してもらうからな!!』
「えっと…愁…?」
お母様の前で恥ずかしいんですけど…
さりげなく腰に回された腕が更に私と愁の密着度を高めている