らっく!!~番外編~
「彼氏がいなくて悪かったわね――っ!!」
私は男の腕を引っ張り、足払いをして思いっきりアスファルトに叩きつけた
うるさい!!
あんたなんかに言われなくてもわかってる!!
「わかってるわよ…っ…」
匡人に遊ばれてることぐらい…っ!!
そんなの自分がよくわかってる!!
改めて思い出させないでよ、腹が立つ!!
『凪っ!!』
大勢の見物人の中から一際長身の男が現れた
「うげっ!!」
驚いた私は奇声を発した
「匡人…」
いっつもこんなタイミングに現れるよな…
『来いよ!!』
私は匡人に引っ張られるようにその場をあとにした――…