あたしの愛、幾らで買いますか?
あたしは朔羅の隣の助手席で

嬉しさのあまり

声が少しだけ大きくなった。

自分でも子供っぽいと思ったけれど、

素直に嬉しかった。


「心配?歩美の事が?」


嬉しくて何度も聞いてしまった。

その度に彼は


「そうですけど?」


わざと無表情な声で言う。

でも、その後に

柔らかい笑顔になるところを

あたしは見逃さなかった。

嬉しくて嬉しくて

彼の頬にキスをする。


「運転中なんですけど」


朔羅は、そういって

あたしの頬をツンツンとつついてくる。

その度に

あたしは「ふふふ」と笑みを零す。



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