星の哀歌
交わらない想い
次の日も休むことなく学校に行った

気分も最悪だし、体調も悪かったけど周りに悟られるのが怖くていつものようにふるまった

どんなに具合悪そうにしてても、レイプされたなんて言わない限りバレるはずもないのに、アタシは怖かった

「ねぇあゆ。わたしね、山内さんに告ろうかと思ってんだ」

カフェテリアでお昼ご飯を食べているとき、美紀が唐突に言った

「え……!? 本当に?」

「うん……だってね、山内さんったらわたしがどれだけ好き好きオーラ出してても見事にスルーするんだもん。これはもう埒があかないから、ストレートに告るしかないの!」
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