星の哀歌
「うるさい! ガキのくせに色気づいてレンにまとわり付きやがって! 迷惑なんだよ!」

女の人はすごい剣幕で怒鳴った

その怒りは山内さんに好意を寄せている美紀だけじゃなく、アタシにまで向けられていた

「ハァ? いきなり何を言い出すの? 頭沸いてんじゃない? オバサン、山内さんのなんなの?」

怯えるアタシとは対照的に、美紀は負けじと女の人をなじった

「何って……っ! 私は……」

女の人は答えに困っている

山内さんを「レン」と名前で呼んでいたし、きっと親しい間柄かと思ったけど、違うのかな?

「あー、もしかして!」

美紀は子供みたいにはしゃいだ声をあげた。

「このオバサン、もしかしてストーカーじゃない!?
ねえあゆ、前に山内さん言ってたじゃん!
差出人不明の花が送られてくるって。
きっとこの人が送ってるんだよ! やだぁ、キモーい!」

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