星の哀歌
「う……」

あれ? アタシ、どうしたんだろう?

「あゆ!」

「……光星」

心配そうな顔をした光星がアタシをのぞき込んでくる

「アタシ、どうしちゃったのかな? ここどこ? なんで光星がいるの?」

「ここはComplainte A Eだよ。お前、気を失ってたんだ。店の近くだったからちょうど俺が通りかかって運んだんだよ。美紀ちゃんがあんなことになったから……」

「美紀……? そうだ、美紀! 美紀はどうなったの!?」

アタシはやっと美紀が車に跳ねられたことを思い出した

「すぐに救急車で運ばれて、重傷だけど命に別状はないって」

「美紀……!」

アタシは頭の中がグチャグチャになって、光星に抱きついて泣いた

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