光〜君がくれたもの
翌日、歩は昨日の事を親友の奈緒に話していた


「ねぇ、聞いて!昨日さ〜変な男にからまれちゃってさー」


「マジ!?大丈夫だったの?」


「それがね、超カッコイイ男の子が助けてくれたの♪クールな感じでさぁ、でもすぐ行っちゃったから名前も聞けなかったんだよ〜(涙)」


「あーあ、もったいないな〜(笑)でも歩がカッコイイて言うぐらいだから、そうとうなんだろね。私は断然、矢吹くんだけどね♪」


奈緒が言ってる矢吹くんっていうのは同じ学年の矢吹怜王くん

頭が良くて、スポーツ万能、ケンカも強くて超イケメン、女の子みんなが憧れてる人らしい

ただ無愛想で女嫌いという噂も聞いた事がある

私は一度も見たことがないのだが…


その時、前から二人の男子生徒が歩いて来た


「あっ、歩、矢吹くんが来たよ!」

「えっ、あのメガネかけたやつ?どこがカッコイイのよ〜」


「違うよ!そのとなり!」

「となり?…あっー!」


「どうしたの!?」


私は自分の目を疑った


そこにいたのは紛れも無くあの人


「あ、あの人、昨日助けてくれた人」


「えっ〜!矢吹くんだったの!?」


私はすぐにその人のところに行った
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