トライアングル
ずっと、静かに相づちを打ってくれてたから、びっくりした。
「多田羅さんは、素直なんです、自分に。すごい事なんですよ?自分の事をけなせるって。自分に素直じゃないと出来ません」
「……」
長谷川君の真っ直ぐな言葉に、何も言う事が出来なかった。
「オレは、少し前、すんげー後悔してる事があったんです。大切な家族を守れなかった。ずっとずっと、後悔して、自分を責めてた。だけど、それを全部受けとめてくれた人がいたんです。自分が貴方を守るって。オレなんかの為に泣いてくれたんです。オレ、その人に教わりました。自分をけなして、責めて。それって、自分が自分に素直だから出来るんだって事を」
「どう言うこと……?」