トライアングル
「ははっ。確かに。じゃ、ここで」
「うん。今日はホントにありがとね!」
「いえいえ。頑張ってくださいね、多田羅さん!オレ、陰ながら応援してますから」
「ふふっ。うん、頑張るよ。あっ今日の事は真由達には言わないでね?心配かけたくないから」
「はい。分かりました。じゃ、また」
「うん。また」
そう言ってから、お互い背を向けて歩きだした。
だけどうちはすぐに足を止めて、振り返った。
「長谷川くんっ!」
大きな声で呼ぶと、長谷川君もこっちに振り返った。
「真由のことっ!よろしくね!あの子はあー見えて、弱い子だから!」
そう言うと、長谷川君は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐに笑顔で“はい”と言った。
決意もこもってるように、力強く。
ありがとう、長谷川君。
うちは、竜斗が好き。
だけど、自分の気持ち押しつけたままじゃダメなんだよね。
ちゃんと、竜斗の言葉聞くから。
それで、例えそれが、うちにとってどんなに受け入れたくない事でも、受け入れて見せるから。