トライアングル
「ははっ。違うよ、長谷川君。嬉しいんだよ?そっか、うちは素直なだけなんだなって思えて」
「な、んだ。よかったです。じゃあ少しくらいは、気分晴れましたか?オレ、励ますのとか得意じゃないんで、どうすればいいか分かんないすよね」
「ううん。すっごく、気分晴れたよ。ありがとう」
うちが、そう言うと長谷川君は少し恥ずかしそうに、よかったって言った。
一瞬。ホントにほんの一瞬だけど、真由が羨ましいと思った。
変な意味じゃないよ?
ただ、こんな風にうちなんかの為に本気で考えてくれるのが。
真由は、幸せ者だね。
うちも負けてらんないな。
「じゃ、そろそろ帰りましょ?オレ、送ってきますよ」
長谷川君は、よいしょと立ち上がると笑顔でそう言った。
「ううんっ。大丈夫。そんな事したら、後で真由に怒られちゃう」
うちは、冗談ぽく笑いながら言った。