恋の家庭教師
「ごめん、私ちょっと本屋さんに寄ってきたいから…悪いんだけど2人で先帰ってて?」
私なりの気遣いだった…のに。
「本屋くらいなら待ってるけど?」
…と、鈍感な咲坂くん。
みくを見ると、私の考えることはお見通しだったみたい。
口パクで“ありがと”と言った後、
「唯は一人で本見たいんだって!だから咲坂、私たちで先帰らせてもらおっ!!」
「そか。じゃあまたな!気をつけろよ!」
「うん、ばいばーい!」
咲坂くんとみくがどんどん遠くなっていく…。
私も帰るとするか…。
…いつの間にか外は真っ暗。
怖っ…。