恋の家庭教師
携帯を開くと、“永澤蓮”から3件連続で不在電話が。
あっ…今日家庭教師の日だった…!!
忙しくて忘れてた…。
焦ってかけなおすと、
2回目のコールで出た。
『…なに。』
…と、いつもより不機嫌な声で言われる。
「今日家庭教師の日だったよね?もう私ん家着いちゃった?!」
『着いてんにきまってんだろ。アホが。』
時計を見ると…家庭教師の時間はもう終わってる。
「やばっ…今日色々とあって…ごめんっ」
『合鍵返したから、おまえんちの玄関前でずっと待ってんだけど。』
「…ええぇ?!!!!」
『早く帰ってこい。今どこにいんだよ。』
「えっと…駅前のコンビニ前だけど…」
『…ったく。今から向かうからそこにいろ。』
「…はい。」