恋の家庭教師
迎えに来てくれるんだ…。
こんなに待たせたのに…。
コンビニの前でしばらくぼーっとして、はっと我に返った時には蓮くんが目の前にいた。
「あ。…わざわざ来てくれてありがとう」
「俺疲れてんだよ、ここ数日。」
「…なのに待たせてごめんなさい。」
「許してやるよ。」
「え?」
蓮くんが私を見たあと、
なにか企んだ顔で微笑んだ。
「今日も寝床借りるけど。」
そう付け足すと、
長い脚で歩き始めた。
「ええ?!!!また?!!!」
「勉強もしてねんだし、俺への恩返し。」
「えぇー…」
とか言いつつ、
実はちょっと期待してたり…。
私って、超タンジュン…。