恋の家庭教師
――Ren side.*☆
「…なんなんだよ。」
自己最高記録。
初めて2時間も人を待った。
唯は俺のたった数回の電話にすら出ない。
さすがに心配になって、何回も近所を回ったりしたが…どこにもいない。
たぶん、
まだ学校にいるんだろう。
そう思い、動いてはぐれるのは避けたかったから、じっと一人で玄関前に座っていた。
今日の家庭教師終わったら、
告ろうかな…って意気込んでた矢先にこれだから。
俺ってついてねぇな…。
告ろうって思うのなんか、
…人生初なのに。