恋の家庭教師
はぁー…ガチの恋愛かぁ。
久々の響き。
初めてだからなー。
ここまで真剣に“自分から”行くの。
女が寄ってくるから、適当に付き合ってたけど…それは幸せなんかじゃねぇよな。
なに今更気づいてんだよ…。
…だからこそ。
唯は大切にしてぇな…。
…とか、色々考えてる内に、
唯んちに到着した。
結局あの後からずっと無言だった。
唯は家の鍵を開け、玄関の電気をつける。
「…どうぞー」
俺は玄関に入り、唯と二人で2階までの階段を上ってゆく。