恋の家庭教師
目をぎゅっと瞑って願った瞬間。
玄関のドアが開く音がして、
「ただいまー!!」
お母さんの玄関から叫ぶ声が聞こえた。
お母さんの声を聞いたとたん、蓮くんはハッと我に返った。
私はじっと震えながら蓮くんを見つめる。
「やっべ…………ごめんな…。」
蓮くんが私のパジャマのボタンを閉めて、私をぎゅっと抱きしめた。
…――ドクンッ!
こんなときでも心臓が過剰に反応する。
なにもできずに、
ただされるがままの状態になってた…。
「ごめんな…」
いつも冷静で低い蓮くんの声が、今だけ少し震えてる…ような気がする。
「うん…。」
「ほんっとごめん…」
「うん…。」
ぱっと抱きしめた状態から解放されると、「怖かったよな?」って顔を覗きこんできた。
頷くと、もう一回抱きしめてきた。