恋の家庭教師
帰る準備を始めると、
「ねえ!」と後ろから声をかけられた。
振り向くと、同クラの元気系の男子がいた。
「なに?」
「俺、咲坂巧(さきさかたくみ)! 席近いからよろしく!」
「私は星崎唯。よろしくね!」
「ん、ほんとはもっと話したかったけど…俺用事あるからお先♪」
「じゃあね」
咲坂くんは、走ってあっという間に帰っていった。
まだ女友達できてないなぁ。
意外に私ってのんびり屋かも。
明日がんばることにして今日は帰ることにした。