恋の家庭教師

蓮くんは完全に目を閉じて、私が少し身動きしてもびくともしない。

「…もう寝ちゃった?」

寝てるなら…と、
斜め上の蓮くんの顔を見た。


ほんの少しだけ日に焼けた肌。
長くきれいな首。
きれいに整えた茶髪。
細いのに筋肉のある腕。

…なのに、
寝顔は可愛くて…。


思わずじっと見つめてしまった。
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