恋の家庭教師
携帯を返してもらった途端、蓮くんは一階に降りていった。
なに考えてんのかわかんないけど、一応着いていった。
蓮くんは、どかっと自分の家にいるかのように、リビングのソファに腰をかける。
「腹減ったぁ…なんか作れ。」
「はぁ?!」
「…料理も作れねぇのか。」
「作れるから!!!」
「どれくらい作れるのかみたいから、今すぐ作れ。」
…は、ハメられた…。
どかっと蓮くんはソファに寝転がり、台所で何を作るか考えてる私をずっと見てた。
「…あんま見られると恥ずいんだけど?」
「気にすんな。なに作んの?」
「うーん…」
料理は得意だけど…
蓮くんの好きなものって…
「…なにが好きなの?」
「俺どんなにまずい物でも食える。」
「……まったく参考になんない。てか、それってこれから作んのにひどくない?!」
「…あ。」
えっ?
「俺カレー大好き。」