恋の家庭教師
…どれくらい時間が経ったのだろう。
私はずっと頭を下げてて。。
ゆっくりと頭を上げると、咲坂くんがにっこり微笑んで「じゃ、俺はもう帰るわ。」と言った。
頷くと、お見舞いのために持ってきてくれた物を手渡ししてくれた。
中を覗くと…
風に効きそうなネギとか、レモンのど飴とか…いっぱい入ってた。
なんで…
こんな私のためにここまで尽くしてくれるんだろう…?
なんで…
私は咲坂くんじゃダメなんだろう…?
なんで………――。
「おまえさぁ…自分だけ責めんなよ?俺だって中途半端に見栄はったし。」
「え?」
「…今はわかんなくていいけど。」
???