恋の家庭教師

…どれくらい時間が経ったのだろう。

私はずっと頭を下げてて。。



ゆっくりと頭を上げると、咲坂くんがにっこり微笑んで「じゃ、俺はもう帰るわ。」と言った。

頷くと、お見舞いのために持ってきてくれた物を手渡ししてくれた。


中を覗くと…
風に効きそうなネギとか、レモンのど飴とか…いっぱい入ってた。


なんで…
こんな私のためにここまで尽くしてくれるんだろう…?

なんで…
私は咲坂くんじゃダメなんだろう…?

なんで………――。



「おまえさぁ…自分だけ責めんなよ?俺だって中途半端に見栄はったし。」

「え?」

「…今はわかんなくていいけど。」

???
< 90 / 255 >

この作品をシェア

pagetop