恋の家庭教師
「私も…じゃ、あの公園で待ち合わせしよ。」
『うん。』
私は家の鍵をかけて、徒歩でその公園に向かった。
ベンチに座って待ってると、
「ごめん!待った?!」
息を荒らげてみくが走って来た。
「ううん、今来たばっか。」
「そっか。」
みくも私の隣に腰をかけた。
私が泣いた後の目してるってこと…みくには一瞬でわかったみたい。
「咲坂からさっき電話来て…全部聞いちゃった。」
「あ…そうなんだ。」
「…咲坂言ってたよ。“星崎は俺のことが視野にも入らないほど、蓮って人が好きなんだよなー。そう思ったら諦めて応援したくなった。”…って。」
「咲坂くん…」
「家庭教師なんだって?その人。」
「うん…。」
「その人好きな人いるの?」
「かわいい彼女がいる…んだぁ…」
「…そっか。」