ただ君が好きで
だって…
「雪菜聞いて!!今度、バスケの試合に出られるんだ!」
隣から聞こえた声で、ふと我に帰った。
あたしの隣で無邪気に笑う優太。
「すごいじゃん!試合、絶対見に行くよ!」
優太の笑顔を見てると、あたしも嬉しくなる。
「まだ、スタメンじゃないけどね」
「でも、数多い部員の中から二年生の優太が選ばれるってすごいじゃん!努力が認められたんだよ!」
あたしは優太の背中をバンバン叩いた。