ただ君が好きで







「痛てっ
お前力強すぎるんだよ!


ばか力はんぱないな…」


優太は叩かれた所をさすりながら言った。





「ちょ…っ、か弱い女の子になんて事言うのよ!?」



「…お前のどこが…」



ぼそっと呟く優太。



「優太くん?何か言った?」



もちろんあたしはそれを聞き逃さなかった。




「…何でもないっす…ばか力女!!」

優太は最後だけ強調して叫ぶと、青になった横断歩道を走り出した。

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