ただ君が好きで
そのあともまだまだ大富豪は続いて…
貧民と富豪を行き来してるあたしと、大貧民になりっぱなしの和樹くんは、ついにリタイア。
この後は七並べしたり、ババ抜きしたり、とにかく小学生に戻ったみたいに盛り上がった。
なぜか、懐かしさが込み上げる。
時計をみれば20時。
やばっ
親に連絡してなかった…
「ごめん、そろそろ帰るねーっ」
あたしは立ち上がって帰る準備を始める。
「えっもう??」
「親に連絡してなかったから、これ以上は心配されるしね」
「じゃあ、俺もそろそろ帰るよ」
海斗も時計を見て言った。
「わかった、2人ともまた来いよ!」
和樹くんに見送られ、あたしと海斗は解散。