奪愛-DATSUAI-
キーンコーンカーン・・・


「ギリギリセェーフ!!」


あたしたちはチャイムが鳴ると同時に教室に入った。


「ハァ・・・ほんとにギリギリだったな・・・」


「亜紀ちゃん、席すわろっ!」



あたしと亜紀ちゃんの席は一番うしろで隣同士。


あたしと亜紀ちゃんが一緒に行動するようになったきっかけの一部でもある。



担任が教室に入ってきた。


「・・・である。それから、今日はこのクラスに転校生がきた。」


クラスがざわめき始めた。


亜紀と千恵も顔を見合わせた。


「かっこいい人だといいね、亜紀ちゃん!」


「どーせイモにきまってんだろ」






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