奪愛-DATSUAI-
「ん~・・・助け・・・!」


あたしは仰向けに倒れていた。


え、え、ええええええええ!!!!!



落ちてきた人が上に被さっていて起き上がろうにも起き上がれなかった。




あたしの心臓はもうばっくばくだった。



「あ~ごめん。ちょっとじっとしてて・・・動けねんだ」



突然、真横で低い声がした。


「ひっ!」




「こいつ突拍子もないことをしたあとにこうなるからな・・・」


「自分で窓から逃げるとか言っておきながらなぜこうなる・・・」



次々と起き上がっていく人が口々にぶつぶつと文句を言う。




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