奪愛-DATSUAI-
「千恵!伏せろ!!」


「え?」


あたしが上を向いた瞬間、何かがあたしを押しつぶした。


どっしーん!



小さな地震が起きたように地面が揺れ、おさまる。

「むぎゅぅ・・・」


「いってぇ~!こんなムチャしてまで脱出とかまじありえねー」



「じゃぁ和(かず)は飛び降りなければよかったんだよ」

「るせー・・・」


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