歩む道
第一弾★

プロローグ

雨が降る6月ー。
「…付き合ってください…。」
「…気持ちはありがたいけど…ごめん。」
まただー。
もうこれで7回目。
振られるのわかってて告白するってどうかと思うよね。

私は清水 紫音(しみず しおん)。
東が丘高校、1年生。
今までずっと告白して来て成功したのは3回。
そう思うと自分が嫌になる。

教室に戻るとトモとユリが待っててくれた。
「どうだったの?」
「オッケーだった?」
心配してくれる私の大切な親友。
私はこの2人がいたから今までやってこれた。
「…ダメだった…。」
「…そんな、シオン、気にしない方がいいよ。」
「また新しい恋、見つけよ?私達が付いてるから。」
「ありがと…」
普通の女の子なら泣きたくなるよね?
悲しいよね?
好きな人に振られたのにー。
泣かない、悲しまないなんてあり得ないよね?
でもここにいるー。
私はそう思わない。
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