歩む道

私はどうしたらいいかわからず助けを求める為にトモの方を見るが、さっきから君島君とイチャイチャ…。
ユリはと言うと…文庫本読んでる?!
私の口からはため息しか出てこない…。
何を話したらいいのかわからない私は下を向いていた。
「なあ。名前、シオンだったよな？」
突然声をかけられて私はびっくりしてただ頷いた。
「オレは霧島 裕介(きりしま ゆうすけ)。よろしく。」
「よ…宜しく…デス。」
そう言って彼は黙り込んでしまった。
今の彼…霧島君の瞳。
なんか懐かしい感じがして…。
なんだったんだろ…。
そう考えているともうとっくに時間がかなり経っていた。