初めての恋
学校祭の用意が整いはじめ、皆の気持ちもクラス事に一つになっていった。


水飲み場にいる麗を、透が見つけて声をかけてきた。


「麗、昨日はごめんな。帰り話ししたいからいいか」


「あたし、話しないし…冗談やめてよね」


「冗談じゃない!本気だから~」


「……」


どうしよう。ドキドキが止まらないよ~透は幼なじみだし…何で意識してるの。



学校前の公園で透は待っていた。


自分の鼓動の速さを、透に知られないように、傍に行った。


「麗、俺マジで好きなんだ…俺って彼氏無理?」


「そんなの急に言われたって困るよ…」


「じゃあ返事は、学祭が終わった日の帰り。それまで考えておいて」


「一緒に帰るかぁ~?」


「いい…先帰って」


「わかった。じゃあ気をつけてな」


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