嫌いなあいつは婚約者



「…俺の、って?」


「要するに、こいつは俺の婚約者ってことですよ。」




「だから…」と、私の腕を掴む松田。


何!?と思う間もなく、私は松田に引かれてパーティー会場を出ていった。

















「誰にも渡さない」



そう、すれ違い様に耳元で呟かれた水野は、「…俺も負けない」とぼそりと呟いた。











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