キマイラ



愛澤さんは箸をしまい、食いかけの弁当を片付けながら言っていて、俺に目を合わせてなかったから2秒くらい自分に言われた言葉だと気づけなかった。
しかし、直ぐに彼女から質問されたことに気付き、驚きながらも答える。



「そう!友達!早瀬と友達なった!な?早瀬?」



俺は早瀬の肩に腕を回し、仲がいいアピールをする。
早瀬はなんだよ!と、かなり嫌な顔する。

つれないなお前!
少しは協力しろよ!
そこは、な!と返すべきだろ!

俺はすごく嬉しかった。
だって、彼女から質問されたのって初めてじゃないか!?
ヤバい!テンション上がる!



『ふーん……』



彼女は自分で聞いておいて興味のなさそうな返事をする。

愛澤さん?
何を考えているのですか?





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