-桜色ノ恋-
01.はじめまして
私、南条 憂は生まれつき体が悪く自由に動ける事が出来ない。
そんなある日の出来事…。

『ママ…私…外に行きたい…外に行って桜を見たい…ママ、お願い。』
憂の母親はいつも優しいのに今日だけ厳しかった。

「駄目よ、まだ治療がよくならないの…よくなったら桜を見に行こうね」
私はコクンと頷くと病院のベッドに戻った。
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